フコク経済情報 マンスリーエコノミックレポート

9月号

国内経済の動向

二極化する輸出動向

【point】

1.足元の輸出を地域別にみると、欧米向けに比べて、アジア、特に中国向けの増加が顕著である。それは構造変化と中国の需要拡大が背景にある。
2.わが国の欧米向け輸出が趨勢的に減少する中、中国を生産拠点とした三角貿易構造が深化し、中国向けの中間財輸出が急拡大している。
3.また、中国を最終消費地とした輸出も急増している。今後もわが国の輸出は、世界の工場、市場の両面を併せ持つ中国向けの比重が高まるとみられる。

アナリストの眼

多極化の時代を迎えた自動車業界

【point】

1.2000年代中頃まで日本の自動車メーカーは市場の拡大とシェア向上により高い成長を示した。世界の自動車産業における「勝ち組」の評価を定着させたかにみえた。
2.しかし、リーマン・ショック後の競争環境の激変により日本勢の優位性に対する株式市場の評価は揺らぎ始めたようだ。当社は競争環境の変化を「多極化」と捉えた。
3.これからの業界勢力図は流動的とみられるが、日本メーカーは過去の難局を高い柔軟性で乗り切ってきた歴史を持つだけに、今後の施策に要注目である。

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