がん保険はどう選ぶべき?
選び方のポイントや
注意すべき点について紹介

この記事でわかること
がん保険の選び方を知りたいです。「がん保険」とひとことで言っても保障内容や保険期間などたくさん選択肢があって迷ってしまいます。
がん保険はそもそも、がんで入院・通院・手術などをしたときにかかる費用に備える保険です。万一のときに自分や家族を守るためにも、がん保険の選び方について知っておきましょう。

この記事では、がん保険の選び方やがんに関する知識、またがん保険を選ぶときに注意すべき点なども詳しく解説します。
  • 本記事の内容は公開日時点の情報となります。
    法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
  • 本記事では、一般的な例を記載しています。本記事で言及している保険商品・保障内容等について、当社では取扱いの無い場合がございます。
    詳細は取扱いのある金融機関にお問合わせください。
目次

がん保険とは?

がん保険とは、がんになってしまった場合に経済的な負担をカバーするための保険で、がんに対して手厚い保障を受けられます。
不要といわれることもあるがん保険ですが、必要性や加入率、また医療保険との違いをみていきましょう。

がん保険へ加入する必要性

がん情報サービスの統計によると、一生のうちにがんと診断される人の確率は男女ともに約2人に1人です。[注1]
年齢別にみてみると、がんの罹患数は30代後半から増加しはじめ、80代まで増え続けています。

厚生労働省が発表している「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況 」では、がんは日本人の死因の1位となっており、がんは日本人にとって切っても切り離せない病気のひとつということがわかります。[注2]

このようなデータからみても、がん保険に加入する必要性があるといえるでしょう。

がん保険の加入率

がんの罹患率が注目されている近年ですが、がん保険の加入率はどれくらいなのでしょうか。

生命保険文化センターの調査によると、令和4年のがん保険やがん特約の加入率は39.1%でした。18~79歳の方のうち約4割が加入しています。
平成13年(2001)の加入率は21.2%となっており、そこから平成28年(2016)までは調査を重ねるごとに緩やかながら増加していることがわかります。[注3]

医療保険との違い

がん保険と医療保険との違いには主に以下の3つが挙げられます。

  • ● 保障される疾病の範囲
  • ● 保障内容
  • ● 責任開始期

医療保険は病気やケガなど幅広く保障するのに対して、がん保険はがんに対してのみ保障する特化型の保険です。
医療保険は入院への保障が主ですが、がん保険は入院や手術以外の診断給付金やがん通院、先進医療なども含まれることが多く、がんに手厚い保障内容となっています。

また、がん保険には3ヵ月または90日の免責期間がある商品がほとんどで、この期間中はがんと診断されても、給付金は受け取れません。

がん保険を選ぶ前に考えておくこと

自分に合った保障のがん保険を選ぶには、事前にがんに関する情報を知り、がん保険の知識を身に付け、自分のライフプランなどを洗い出しておくことがおすすめです。

以下でご紹介するのはがん保険を選ぶ際に特に考えておきたい3つになります。

がん治療の費用を把握しておく

がん保険を選ぶには、治療や治療以外に必要な費用などを把握しておく必要があります。
がん治療にかかる費用は主に以下の3つが挙げられます。

  • ● 入院費用
  • ● 通院費用
  • ● 保険適用外の治療費

入院費用には診察や治療など病院でかかる費用のほかに、病院までの交通費や入院中の差額ベッド代など自己負担となる費用もあります。生命保険文化センターの調査によれば、入院時の自己負担額の平均は19.8万円です。

さらに通院1回あたりの自己負担額の平均は約6,000円であるため、退院後の通院や収入が減少する可能性などもふまえて備えておく必要があります。

また、先進医療や自由診療など保険適用外の治療を受けた場合、治療内容によっては300万円以上と自己負担が高額になるケースもあります。比較的副作用が少ない治療や最新治療など、治療の幅を広げたい人は保障額も手厚くしておくことをおすすめします。

がん保険の保障内容を把握しておく

がん保険にはさまざまな商品があるため、自分に合った保険を選ぶためにはがん保険の保障内容を把握しておくことが大切です。
がん保険には基本的に以下5つのような保障があります。

  • ● 診断給付金
  • ● 入院給付金
  • ● 通院給付金
  • ● 手術給付金
  • ● 先進医療

診断給付金

診断給付金とは、がんと診断された場合に受け取れる給付金のことをいいます。生活費や交通費などに自由に使用でき、申請から給付までが早いため、経済的に不安がある場合は重視したい保障です。

入院給付金

入院給付金はがん治療のために入院した日数に応じて給付金が受け取れるもので、日数が無制限であることが多いのでがんの長期入院を保障できます。

通院給付金

通院給付金はがん治療のために通院した日数に応じて給付金が受け取れる保障です。限度日数があったり入院後の通院に限られたりと、支払い条件は商品によって異なります。

手術給付金

手術給付金はがん治療のために手術をした場合の保障です。基本的に手術の種類や入院給付金の額によって給付金額が定められています。

商品によって上皮内がんの保障の有無も異なるため、事前に確認しておきましょう。

自分の生活スタイルや今後のライフイベントを考える

自分の環境によって必要な保障額も変わってくるため、生活スタイルの変化や今後のライフイベントなども考えておく必要があります。

例えば、働き方が自営業やフリーランスなのか、正社員・非正規社員なのか、また家計を主に支えているか、扶養内で働いているかなどによっても、公的保障の有無や金額、将来必要な貯蓄額などが変わってきます。

また、性別や年代によってリスクの高いがんが異なり、がんの種類によって治療法や治療期間なども変わってくることも考慮しておきましょう。例えば、女性なら乳がん等の女性特有のがんにも備えておくのがおすすめです。

がん保険を選ぶ際のポイントや注意点

がん保険は、商品によって保障内容や給付金の支払い条件などが異なることも多いため、自分の状況と照らし合わせて必要な保障を必要な分だけ選ぶことが大切です。

では、どのようなポイントを見て、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?

終身タイプと定期タイプどちらを選ぶか

保険期間には終身タイプと定期タイプがあるためどちらにするかをまず選びましょう。違いは次のとおりです。

保険期間 身体障害
終身タイプ ● 保障が一生涯続く ● 若い頃は定期と比べて月々の支払いが高い傾向にある
● 保険料が上がることはない
定期タイプ ● 1年・10年・15年など決まっている
● 保障を継続するには更新が必要
● 若い頃は月々の保険料が安い傾向にある
● 同じ保障額だと更新の度に保険料が上がってしまう

終身タイプは一生涯で保険料が上がらず、がんの保障が生涯続くメリットがある反面、若い頃は月々の保険料は定期タイプよりも高くなる傾向があります。

定期タイプは保険期間が決まっているため、満期で保障の見直しができ、更新時に保険料が上がり続けるため、保険料の負担が大きくなっていきます。一見デメリットのように見えますが、保険はライフスタイルに合わせて保障を見直すものなので、ご自身が若くて保険料が安くて済む頃はお子さまの生活費等を兼ねて保障額を高めに、お子さまが独立してご自身も高齢になった頃を満期に設定し、夫婦のみの保障にして保険料を調整できるというメリットもあります。

生活スタイルやライフプランに合わせて保険を変えたい方は定期タイプ、保険料を変えずに一生涯でがんの保障を持ちたい場合は終身タイプがおすすめです。

保障範囲はどこまでか確認する

同じがん保険でも商品によって保障範囲が異なるため、がん保険を選ぶ際はどこまで保障されるのかきちんと確認しておくことが大切です。

例えば、診断給付金ではがんと診断されると給付金を受け取れますが、上皮内がんの給付は商品によって異なります。

また、手術給付金の保障額は入院給付日額の倍額、または手術の種類によって定められた額の10倍・20倍など、給付される額が商品によって異なるため注意しましょう。

給付金を受け取れる条件や頻度はどれくらいか

給付金を受け取れる条件や頻度も商品によって異なるため、必要な保障内容と一緒に確認しておきましょう。
以下のような場合は、商品によっては給付金が受け取れないことがあります。

  • ● がんの再発(2回目以降のがん)
  • ● 契約後3ヵ月または90日以内
  • ● 上皮内がん
  • ● がんの通院のみ
  • ● 薬物治療や自由診療

特に1回のみの診断給付金や、通院給付金の支払いで入院が条件となっている場合、保障の名称だけでは判断が難しいため、注意が必要です。

万一の備えに保険の見直しや加入を検討しよう

がんは約2人に1人がなるといわれるほど罹患率が高いため、いつだれが患ってもおかしくありません。
がん保険で備えておくことで治療の幅を広げ、自分に合った治療を受けられる可能性もあるため、万一に備えて現在加入している保険の見直しや自分に合った保険への加入を検討してみましょう。

フコク生命の「未来のとびら」は、一人ひとりのライフスタイルに合わせてさまざまなニーズに対応できる保険です。医療保障などの主契約を決める必要がなく、自分に合った保障を必要な分だけ準備できます。

無駄のない保険に加入したい、自分に合った充実した保障がほしいなど、自分に合った保険をカスタマイズしたい方はぜひ「未来のとびら」をご検討ください。

まとめ

がん保険は保障範囲や保障内容など、商品の特徴や自分の環境などをふまえて、自分に合った保障を選ぶことが大切です。
商品によって保障内容や給付される条件など、同じがん保険でも大きく異なる点が多くあるため、契約してから後悔することのないように加入前にしっかりと確認しておきましょう。

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