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教育資金

公開日:2023年4月

【子育てのお金】いくらかかる?何にかかる?わかりやすく解説!

子育てには何かとお金がかかるもの…。
しかし、実際1人の子どもを育てるのに総額いくら必要になるのかをしっかり把握しているママパパは意外と少ないようです。

この記事では、子育てに必要なお金の種類や、子どもの成長段階のステージごとにいくら必要になるのか、ご紹介していきます!

知りたい!“子育てにかかるお金”の具体的な項目

子育てのお金というと、教育費を思い浮かべる人が多いと思いますが、教育費以外にも子育てにはさまざまなお金が必要になります。

内閣府の『インターネットによる子育て費用に関する調査』(※1)をもとに、子育てにかかるお金の内訳をみていきましょう。

【子育てにかかるお金の内訳】

  • 衣類・服飾雑貨費
  • 食費
  • 生活用品費
  • 医療費
  • 保育費
  • 学校教育費
  • 学校外教育費
  • 学校外活動費
  • 子どもの携帯電話料金
  • おこづかい
  • お祝い行事関係費
  • 子どものための預貯金・保険
  • レジャー・旅行費:

このうち【教育費】に関係する項目は『学校教育費』『学校外教育費』『学校外活動費』の3つです。これら以外の項目はすべて【養育費】となります。

(※1)平成21年 内閣府調査( 0歳~15歳の子どもを育てる全国の保護者対象。回答数11,145世帯)

教育資金の準備方法について詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。

0歳~中学生までの子育てのお金は、約1,900万円!

同じく内閣府の『インターネットによる子育て費用に関する調査』をもとに、子どもの年齢別で必要となるお金をみていきます。

【子どもの年齢別で必要となる子育てのお金】

  • 0歳: 93万1,246円
  • 1歳: 87万8,040円
  • 2歳: 94万2,715円
  • 3歳: 104万577円
  • 4歳: 119万7,116円
  • 5歳: 115万9,523円
  • 6歳: 121万5,243円
  • 7歳: 111万2,082円
  • 8歳: 105万9,791円
  • 9歳: 113万1,097円
  • 10歳: 115万2,088円
  • 11歳: 123万5,483円
  • 12歳: 126万9,053円
  • 13歳: 152万7,873円
  • 14歳: 153万1,521円
  • 15歳: 161万1,802円

年齢とともに子育てに必要なお金も高くなっていきます。
0歳~15歳(中学3年生)までの年間に必要となる子育て費用をすべて足すと、なんと総額1,899万5,250円に! 義務教育である中学の卒業までで、【約1,900万円】が必要になるとは驚きですね。

ちなみにこの調査結果は、回答者の大半が公立の学校に通わせているご家庭によるもの。そのため、小学校・中学校から私立に通う場合は、上記の目安金額よりさらに教育費が高くなります。

子供のための貯金はいくら必要?ほかのママパパはどう貯めてる?
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高校3年間の子育てのお金は、約530~690万円!

次に高校生で必要となるお金をみていきましょう。
先の内閣府の調査は『0歳~中学3年生までの子育て費用』のため、高校生・大学生の情報はありません。高校生の子育て費用については、文部科学省の調査による『平成30年度子どもの学習費調査』から教育費(学校教育費・学校外活動費)を参考にし、以下の計算式にあてはめました。

  • 高校生の子育て費用:
  • 中学3年生の養育費(※学校教育費・学校外活動費以外) + 高校生の教育費(※学校教育費・学校外活動費)

これに金額をあてはめてみると・・・・

  • 131万6,050円+(公立)45万7,380円=(公立)177万3,430円/年
  • 131万6,050円+(私立)96万9,911円=(私立)228万5,961円/年

これが、高校生の1年間の子育て費用の目安となります。
そのため、高校3年間で必要となる子育てのお金は以下が目安となります。

  • (公立)177万3,430円×3年=(公立)532万290円
  • (私立)228万5,961円×3年=(私立)685万7,883円

公立高校だと中学生の頃から微増程度ですが、私立高校に進むと年間約50万円、3年間では約150万円追加で必要となるイメージです。

教育資金の準備方法について詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。

大学では教育費だけで、約1,000万円に!

教育費の負担がもっとも大きくなるのが、大学時です。

しかし一方で、子どもが大学生になると自身がアルバイトで収入を得たり、一人暮らしをしたりなど、ご家庭ごとに子どもの養育費は異なってきます。

そのため、ここでは『自宅から大学に通う場合』と仮定し、先にご紹介した文部科学省の調査による『平成30年度子どもの学習費調査』から中学3年生の子育て費用額のうち以下の項目のみをピックアップ、これに大学時に必要となる教育費を足しました。

【大学生の子育てに必要となるお金の項目イメージ】

  • 衣類、服飾雑貨費:66,079円
  • 食費:369,492円
  • 生活用品費:98,255円
  • 医療費:19,629円
  • 子どもの携帯電話料金:29,519円
  • 子どものための預貯金、保険:193,389円
  • レジャー、旅行費:106,715円

計 88万3,078円

自宅から大学に通う子どもに必要となるお金 約88万円(年間)を養育費とし、ここに教育費を足し大学生の子育て費用とします。

  • 大学生の子育て費用:
  • 大学生の養育費 88万円+ 大学生の教育費(※2)

(※2)教育費のデータは独立行政法人 日本学生支援機構「平成30年度学生生活調査結果」、文部科学省「令和3年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」参考

大学4年間の養育費と教育費の総額を計算してみると・・・・

  • 国公立:文系/自宅通学の場合:
  • (88万円×4年)+教育費総額 約477万円=約829万円
  • 私立:文系/自宅通学の場合:
  • (88万円×4年)+教育費総額 約651万円=約1,003万円

養育費は減りますが、大学4年間で必要となる教育費が高額のため、国公立、私立の違いがあっても総額では1,000万円近く必要に・・・。また、上記はいずれも文系・自宅通学と仮定しているため、私立医歯系などへ進学する場合、さらに高額な教育費が必要になることも覚えておきましょう。

0歳~22歳までの『子育てのお金』総額は3,000万円以上!

これらの結果を振り返りながら、0歳~22歳までを足し算すると・・・

  • 【中学まで】約1,900万円+【高校:公立】530万円+【大学:国公立 文系・自宅通学】829万円=約3,259万円

  • 【中学まで】約1,900万円+【高校:私立】690万円+【大学:私立 文系・自宅通学】1,003万円=約3,593万円

一部、条件は限定的ですが、子どもが0歳~大学を卒業する22歳までの子育てにかかる総額は約3,200~3,600万円が目安と分かります。世間でいわれている「子育て一人にかかる総額3,000万円」は間違いないようです。
この目安に加えて、大学の学部や一人暮らしかどうかなど選択肢によって必要となるお金がさらに増える可能性もあります。

とはいえ、多くのご家庭では高校生の間は普段の家計の中でやりくりする傾向が高いです。そのため、教育費としてまとまったお金が必要となるのは、大学進学時になります。

大学へ進むかどうかはそのときの子どもの希望にもよりますが、いざ「進学したい」となったとき、お金がないから通わせることができない・・・は避けたいですね。大学で必要となる教育費は高額ですが、長い期間をかけて準備できるのが利点!子どもが生まれたタイミングからコツコツと貯金すれば準備できます。

わが家の教育費はいくら?今すぐ知りたい方は教育資金シミュレーションをチェック!

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おわりに

子どものライフステージごとに必要となる“子育てのお金”をひもときながら、その総額は子ども1人につき約3,200~3,600万円とお伝えしました。
子どもが成長するにつれて教育費は高額になるため、『家計で賄えない大学費用は、子どもが生まれたタイミングから準備を始めること』が大切です。

ちなみに、多くの先輩ママパパも『子どもが0歳のうちに、生命保険会社のこども保険』に加入することで教育資金の準備を進めています。詳しくはコラム「教育資金の準備は今も学資保険?知りたい!今の傾向と人気の理由」「子どものための貯金はいくら必要?いつから始める?」をご覧ください!きっと参考になるはずです。

そもそも学資保険とは?という方はこちらをご覧ください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。

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