保険お役立ちコラム

医療保険の選び方は年代によって違う?20代・30代・40代・50代それぞれのケースを解説

医療保険の選び方は年代によって違う?20代・30代・40代・50代それぞれのケースを解説
  • 未来のとびら

私たちの生活は、就職・結婚・出産・子育てなど、ライフステージの変化に応じて変わってきます。
それぞれのライフステージによって、そなえるべき状況もさまざまですから、医療保険選びで注意すべきポイントも年代によって異なります。
この記事では、20代・30代・40代・50代それぞれのタイミングにつき、検討すべき医療保険の内容についてご紹介します。

  • 本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

  • 本記事では、一般的な例を記載しています。本記事で言及している保険商品・保障内容等について、当社では取扱いの無い場合がございます。 詳細は取扱いのある金融機関にお問合わせください。

1.20代で医療保険を選ぶポイント

一般的に、20代は社会人になったばかりの時期です。
病気・ケガをするリスクはそれほど高くはありませんが、20代のうちに保険に加入しておくメリットもありますから、以下のポイントに着目して医療保険を選びましょう。

20代男性は「入院給付金」と「追加・変更」がポイント

社会人として働きはじめてから間もないタイミングでは、貯金額に不安を感じている方も多いはずです。
そのような状況で、病気やケガなどを理由に入院してしまった場合、治療費の自己負担が厳しくなるものと予想されます。

病気やケガの治療が長引いてしまうと、その間は働けなくなってしまうおそれがあります。
生活費を工面するのにも苦労するはずですから、入院給付金に特化した医療保険に加入するのがベターです。

また、独身のケースと結婚したケースでは、加入を検討すべき保険の「保険金額」や「保障内容」も違います。
将来的にライフステージが変化することを想定して、柔軟にプランの追加・変更ができる保険を選ぶと、必要に応じて充実させたい保障内容を取捨選択できます。

20代女性は「女性特有の疾病」に注目

20代の女性も、社会人として働きはじめたタイミングの方がほとんどでしょう。
仕事を覚えるうちに、生活も忙しくなることが予想されますから、備えるべきはやはり病気です。

特に、女性特有の疾病に関しては、20代のうちから保険でカバーしておくことが重要です。
たとえば乳がんは、出産の有無に関係なくリスクがある病気ですから、早いうちの保険加入が治療費・生活費の負担を減らすことにつながります。

既往歴が少ない若いうちに、乳がん・卵巣がん・子宮がんといった、女性特有の疾病にそなえられる保険を付加するのがおすすめです。
将来的に子どもを産みたいと考えている方は、帝王切開・吸引分娩などの異常分娩にそなえて、医療保険に加入しておくのもよいでしょう。

2.30代で医療保険を選ぶポイント

30代は、男女ともに本格的に結婚や出産を考えはじめる時期であり、仕事でも脂ののった時期を迎える方が多いでしょう。
同時に、病気のリスクも高まるため、自分主体の保険から家族主体の保険に切り換える必要があります。

30代の独身男性・女性が押さえておくポイント

30代を迎えると、男性・女性ともに、それぞれの目指す生き方・将来が具体的になっていきます。
仕事が忙しいなどの理由から、当面は独身でいようと思うのであれば、やはり仕事を長期的に休まざるを得ない状況にそなえることが大切です。

また、30代からは、生活習慣病への医療保障にも気を配っておきたいところです。
生活習慣病を患うと、脳卒中など生命に深刻なダメージを与える病気につながりかねませんから、万一を考えて三大疾病保障保険への加入を検討してもよいでしょう。

特に、自営業者の場合は、長期にわたり働けなくなったとき、傷病手当金が受け取れません。
治療費負担・貯蓄減少・収入減少に備える目的で、医療保険に加えて就業不能保険にも加入しておくと安心です。

女性の場合、乳がんや子宮頸がんにかかる確率は、20代後半から上昇していきます。
よって、女性特有の病気に対応する保険に加入していないなら、30代のうちに加入しておくことをおすすめします。

30代の既婚男性・女性は「働き方」がキーポイント

結婚している男性・女性が保険を選ぶ際は、次の2点が保険を選ぶ際のキーポイントになるでしょう。

  • 子どもがいるかどうか

  • 共働きかどうか

たとえば、夫婦ともに会社員であれば、片方が入院などで仕事を休むことも考えられます。
夫婦共働きの二馬力家計なら、すぐに収入が途絶えることはないから大丈夫だと考える方もいるでしょうが、このような考え方は危険です。

夫婦のどちらかが倒れてしまうと、片方の世話をもう片方がしなければならず、収入減以外にもプライベートの負担が重くのしかかります。
状況によっては、生活の中で負担が増えることを想定して、働く時間を減らすことも考えなければならないかもしれません。

子どもがいる場合は、夫婦のどちらかが入院してしまった場合に、家事や子どもの世話にお金がかかってしまうことも考えておきたいところです。
保障内容を検討する際は、医療費以外の支出にも注目しましょう。

収入減のカバーは必要か、カバーする必要があるなら必要金額はいくらなのかを考えて、保険を選ぶことが大切です。
治療が長期化する場合にそなえて、がん保険や三大疾病保障保険などに加入しておくと、万一のお守り代わりとなるでしょう。

子どもがいて共働きでない場合は、大黒柱の収入が途絶えたケースと、家庭に入る人の長期入院・がん闘病などのケースの両方にそなえておく必要がります。
よって、医療保険もそのほかの保険も、必要な保障を抑えておくのが基本です。

3.40代で医療保険を選ぶポイント

40代の場合、新たな医療保険に加入する場合はもちろん、すでに加入している保険の見直しも必要な時期となります。
これまで健康だったという方も、きっかけがあれば入院・通院生活になる可能性は十分ありますから、以下にご紹介するポイントに着目して保険の検討・見直しを行いましょう。

入院中の負担額からプランを検討する

病気やケガをした際の入院費用の大部分は、健康保険で対応できるものですが、意外に無視できないのがベッド代や食事代です。
遠方に病院がある場合、交通費も高額になってしまいます。

回復が比較的早い20代・30代に比べると、入院日数が長引くなる可能性は十分考えられます。
貯蓄や家計の状況を比較しながら、確実に入院費用をカバーできる給付金がもらえるプランを選ぶことが大切です。

「老後への保障」を早めに

医療保険には、契約時に定めた期日までしか保障が受けられない「定期型」と、一生涯の保障が受けられる「終身型」があります。
基本的には、現在の収入から考えて負担が少ない保険を選ぶべきですが、40代には老後を見すえた対策も求められます。

もし、定期型の医療保険を選んだ場合、契約期間を更新する際に保険料が高くなってしまうおそれがあります。
老後のことを考えるのであれば、定期型で加入している保険を、終身型に切り換えることを検討してみましょう。

これまでに加入してきた保険の「無駄」を見直す

医療保険も含め、複数の保険に加入することが想定される40代は、保障内容の見直しも重要な時期です。
名称が異なる保険であっても、保障内容が同じというケースは珍しくありません。

特約を追加することで、保障内容を充実させることも可能ですが、保障内容が重複すると無駄な出費が増えてしまいます。
お子さまの成長によっては、すでに不要な保障内容もあるはずですから、これまでに加入してきた保険の中身を再度チェックすることをおすすめします。

4.50代で医療保険を選ぶポイント

50代は、三大疾病や入院の長期化などのリスクが高まる一方で、子どもが自立しはじめるタイミングでもあります。
医療保険を選ぶ際は、そういった事情を踏まえて検討しましょう。

男性は「年齢を重ねることでリスクが高まる」病気にそなえる

2023年の「人口動態統計月報年数(概数)の概況」によると、40代後半から男性の死因の1位が悪性新生物(腫瘍)となっています。
よって、がん保険など、主に「がんになった際のリスク」にそなえて保険に加入するのがよいでしょう。

また、生活習慣病のリスクも年々上がっていくことが予想されます。
よって、がん特約や三大疾病保障特約など、手厚くそなえることが大切です。

女性は「がん」と「女性特有」の二段構え

2023年の「人口動態統計月報年数(概数)の概況」によると、30代後半から女性の死因の1位は悪性新生物(腫瘍)となっています。
死因の順位は大きく男性と変わりませんが、男性と違う点として、女性特有の病気にもそなえる必要があります。

特に、女性がかかるがんでもっとも多いのは「乳がん」でです。
よって、基本的な医療保険に加えて、女性疾病の保障を上乗せしておくと安心です。

本当に必要な保障なのか見直して

残念ながら、医療保険は年齢が上がるにつれて高くなっていく傾向にあります。
しかし、ライフステージの変化にともない、50代ではこれまでの保障内容が不要になるケースも多く見られます。

保障内容を見直し、必要な保障のみに絞って加入すれば、保険料が高額になるのを防げます。
家族構成や子どもの年齢など、考慮すべき点は多々ありますから、必要な保障は保険会社に相談することをおすすめします。

5.まとめ

人生は長く、年代によって医療保険のニーズも変わってきます。
最後に保険に加入してから時間が経過している場合、これまでとは違うプランも検討した方がよいでしょう。

男性・女性それぞれで、加入しておきたい保険の種類も異なります。
自分のライフステージにフィットした医療保険に加入できるよう、定期的に見直しをかけるようにしましょう。

  • 未来のとびら

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