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秋田県秋田テレビ


秋田支社

人と人のつながりが、
明日への活力となる。

2023年の創業100周年に向け、「THE MUTUAL(ザ・ミューチュアル)-次代の"相互扶助"を考える-」というコンセプトのもと、100周年プロジェクトに取り組んでいます。「THE MUTUAL」とは共感・つながり・支えあいをベースとした、次の100年に向け進化する次代の相互扶助のことです。

今回、秋田支社のお客さまアドバイザーがお話を伺ったのは、秋田テレビ株式会社営業局事業部の新山尚さんと保坂亮輔さん。お二人が実行委員会の一員として運営されているのが、秋田市の中心市街地に賑わいを取り戻そうと2012年から開催している「与次郎駅伝」です。新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続の開催中止となっていましたが、徹底した感染予防対策のもと2022年7月21日に3年ぶりに開催されました。コロナ禍で失われた人と街の活力を取り戻そうと与次郎駅伝開催に尽力されたお二人に、イベントや地域への想いについてお聞きしました。

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2022年7月21日に3年ぶりに開催された「与次郎駅伝」。

秋田を盛り上げたい。
その想いで走りはじめた。

お客さまアドバイザー(以下、AD) 3年ぶりに開催された与次郎駅伝にフコク生命秋田支社から、4チーム・計16名の職員が参加させていただきました。コロナ禍で一緒に集まって何かをする機会が少なくなっている今、たすきをつなぐことで職員の絆を感じることができ、とても素晴らしいイベントだと思いました。与次郎駅伝をはじめられたのは、どういった想いがあったのでしょうか。

新山さん(以下、新山) 与次郎駅伝をはじめた当時は、秋田市中心部の人口が減少する空洞化が県全体の課題となっていました。その課題の解決を目指して誕生したのが「エリアなかいち」です。「エリアなかいち」は官民一体の再開発プロジェクトで、県民の大きな期待が寄せられており、その名称とともに2011年に発表されたのがマスコットキャラクターの「与次郎」(※)です。
そうした中、わたしたちも地域を盛り上げるために何かできることがないかということで、「与次郎」の名前を冠した駅伝大会を開催することになりました。「与次郎」ゆかりの地である千秋公園をはじめ秋田市中心部をめぐるコースにしたのも、街の賑わいに貢献したいと考えたからです。

AD 与次郎駅伝に参加して、子どもからお年寄りまで誰もが楽しめるイベントだと感じました。与次郎駅伝のコンセプトをお聞かせください。

新山 まず、与次郎駅伝は市民ランナーのための大会と位置づけています。走ることによって、新しい出会い、笑顔や感動が生まれる大会となることを目指しています。次代を担う青少年たちが、有名選手や様々な人とのコミュニケーションを通じて、そこから生まれる絆、一体感、そしてスポーツの意義を感じてもらいたいと考えています。また、「職場対抗の部」は毎年大きな盛り上がりを見せており、社員同士のつながりや絆を深める取組みとして定着したようにも思います。与次郎駅伝に参加いただいている企業も多くうれしく感じています。ユニークなコスチュームで走るチームもあり、そこが与次郎駅伝の楽しみの1つにもなっています。

※久保田城跡(現・千秋公園)に鎮座している『與次郎稲荷神社』の伝説から創造された、飛脚として秋田―江戸間を6日間で往復したという狐をモチーフにしたキャラクター。

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与次郎駅伝のコースである「千秋公園(久保田城跡)」は秋田市指定名勝に指定されている

人と街に少しでも元気を。
万全の感染予防対策で復活した与次郎駅伝。

AD 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により一昨年、昨年と中止を余儀なくされた中、3年ぶりの開催を実現するために苦労された点をお聞かせください。

保坂さん(以下、保坂) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で与次郎駅伝は2年連続で開催中止となりました。楽しみにしていただいていたランナーの方々からの残念との声が多く届いていました。だからこそ、今年は絶対に開催したい、秋田の街を駆け抜ける楽しみを味わっていただきたい、そして、人と街に少しでも元気を取り戻したいという想いがありました。
苦労した点は、やはり新型コロナウイルス感染予防対策です。周囲のアドバイスを取り入れながら安心安全な感染予防対策を徹底しました。
まず、ランナーのみなさんにはマスクの着用とアルコール消毒の徹底をお願いしました。そして、例年は県外から多くのランナーに参加いただいているのですが、今回は県内のみの参加としました。さらに、沿道での応援は禁止とし無観客開催としました。この判断が一番悩みました。多くの人に楽しんでいただきたいという想いがある中で、参加人数を制限したことはとても歯痒かったです。来年は、より多くの人が参加できるよう、コロナ禍が収束することを願っています。

AD 9回目の与次郎駅伝を終えた現在の気持ちをお聞かせください。

保坂 まずは第9回大会を無事に終えることができてホッとしています。新型コロナウイルスの感染者をひとりも出すことなく、また、けが人や急病人も出さずに大会を開催できたことを嬉しく思っています。参加いただいたみなさんには感謝の気持ちしかありません。来年は第10回という節目の大会となります。300チーム、1000人を越えるランナーに参加してもらい、多くの人が沿道でランナーを応援する。そんな賑やかな大会にしたいですし、コロナ禍が収束した喜びをみんなで共有できたらいいですね。

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左から、秋田テレビ株式会社営業局事業部の保坂亮輔さん、新山尚さん

人と人の絆が、
新たな絆をつくる。

AD 秋田テレビは放送事業だけでなく、様々な事業を展開することで秋田に貢献されていると感じています。秋田を代表する放送局として、秋田で暮らす人たちにとってどんな存在になっていきたいとお考えでしょうか?

新山 わたしたち秋田テレビの本業は、電波の提供です。県民のみなさまに、どうしたら番組を見てもらえるか、関心を寄せてもらえるか、楽しんでもらえるかを、常に念頭に置いて番組を制作しています。また、わたしたち二人が所属している営業局事業部は、県民のみなさまが興味を持ち、楽しんでいただけるイベントを日々模索し開催しています。生活に彩りを添えるコンテンツの提案は、番組制作とイベント開催に共通することです。

AD では、最後の質問です。フコク生命は2023年11月22日に100周年を迎え「THE MUTUAL〜次代の相互扶助を考える〜」をコンセプトに、フコク生命に関わるすべての人と共感し、つながりを深め、支えあい、真の"相互扶助"を体現する組織を目指しています。これからの時代に求められる“支えあい、助けあい”のあり方を考え模索していますが、人がいきいきと、健康に暮らしていくために、人と人との関係はどうあるべきだと思われますか。

新山 わたしたちのイベントは、多くの人に支えられています。与次郎駅伝でいえば、秋田市・秋田商工会議所・秋田陸上競技協会・秋田県警察・秋田市消防本部、そして実行委員会のメンバーなど、本当に多くの人に支えていただいています。忘れてはいけないのは、コース周辺で暮らしている方の理解と協力がなくてはこの大会は成り立たないということです。与次郎駅伝は新しい出会い、笑顔と感動、そして人の絆が生まれる大会となることを目指していると話しましたが、このイベント自体が人の絆から生まれているのです。これから社会がどうなろうと、人がいきいきと暮らしていくには人のつながりが大切だと思います。人と人のつながりに感謝し、恩返しの意味も込めて、県民のみなさまに喜んでいただけるコンテンツを創り出していきたいと思っています。

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フコク生命職員もランナーとして参加しました。

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編集後記

秋田支社 お客さまアドバイザー

今回、与次郎駅伝に参加し、一つのたすきをつないだことで職員同士の絆が深まりましたし、秋田の中心街を走ることで地域への愛着もより強くなりました。秋田テレビさまが、この与次郎駅伝を主催するにあたり、地域とのつながりをとても重視されていることを実感しました。また来年も、秋田支社のみんなで与次郎駅伝に参加したいです。
お話を聞きながら、人がいきいきと暮らすためには、改めて人と人のつながりが大切だということを実感しました。こうしたつながりを、わたしたちフコク生命も創業以来、大切にしてきました。お客さまとは保険と関係のない他愛もない会話をすることもありますし、プライベートなご相談を受けることもあります。こうしたやり取りの積み重ねから、つながりが生まれていくと思います。地域社会の一員として、愛するこの街と人の活力となれるよう尽力していきます。

※マスクを着用していない写真は、撮影時のみ外して撮影しています。

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