「ご契約者本位」という想いのもと、1923年に相互会社として創業したフコク生命。この想いは、価値観である「お客さま基点」として受け継がれている。
「お客さま基点」とは、フコク生命の役職員一人ひとりが「もし自分がお客さまだったら」を常に想像しながら、お客さまが心から安心できるであろう、フコク生命ならではのサービスや経験を創り出し、提供していくこと。地域に密着し、日々お客さまに直接向き合い、「お客さま基点」を実践しているのが全国に約1万名いるお客さまアドバイザーだ。日々、お客さまに接するうえでの心構えや想いについて、100周年プロジェクト社史外伝チーム(※)のメンバーが聞いた。

※ 100周年プロジェクト社史外伝チーム
2023年に創業100周年を迎える当社は、「THE MUTUAL」(ザ・ミューチュアル)というコンセプトのもと、100周年プロジェクトに取り組んでいる。「THE MUTUAL」とは、共感・つながり・支えあいをベースとした、次の100年に向け進化する次代の相互扶助のこと。社史外伝チームは、年表では読み取れない役職員の心情や熱意を深掘りし、その想いを語り継ぐべく記録として遺す。

お客さまを想い、できる限りを尽くす。

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パートで働いていたとき、先輩に声をかけられフコク生命に入社したという大平まゆみ(おおひら まゆみ)。入社時は「とりあえず1年だけ働いてみよう」という軽い気持ちだった。振り返れば、今年で入社29年目を迎えた。

大平
わたしがお客さまアドバイザーであり続けること。そのことが少しでもお客さまの安心につながるとの想いで歩んできました。お客さまには「何かあればいつでも連絡くださいね」とお伝えしています。大平さんに連絡すれば何とかなる、そう思っていただける存在であること。それが、わたしにとってのお客さまに寄り添うということです。わたしがお客さまだったら、そんな人が側にいてくれたら安心できると思います。
わたしたちが提供している生命保険は、ご契約をいただくことがゴールではありません。ご加入していただいてから、お客さまとの長いお付き合いがはじまります。ですから、わたしが担当者として相応しいか、まずお客さまに判断していただきます。お客さまとわたしの間に、よい関係性が築けないと安心をお届けするという責任を果たせないからです。
お客さまに初めてお会いする時には、わたし自身のことをお話しします。お互いのことを知ることから共感が生まれ、本当の意味で人と人のつながりが深まっていくと感じます。広くというよりも、深くという感覚を大切にしています。

安心をお届けするために、日々迷い模索する。お客さまに寄り添うことは本当に難しいという。

大平
お客さまから、「今度、手術をすることになりました」とのご連絡を受けたことがあります。「お客さまの早い回復をお祈りしています」とお伝えしたら、「体のことはもちろん不安ですが、手術をして仕事ができない間、家族が生活していくためのお金のほうがもっと不安ですよ」とおっしゃいました。
わたしが想像していた不安と、お客さまが感じられていた不安が全く違っていたのです。わたしの言葉は、もしかしたら常套句のように感じられたのかもしれません。お客さまに本当に申し訳ないことを言ってしまったと、後悔したことを今でも鮮明に覚えています。お客さまのことを想っていますという自己満足な言葉だったのだと思います。あの日、どんな言葉をおかけすることが正しかったのかは、正直、今でもわかりません。何かちょっとしたことでも、お客さまの「不安」に寄り添うことができたらと思った出来事です。
あの日に感じた後悔や迷いを、忘れたことはありません。それでも、わたしが信じてきたことは、お客さまアドバイザーとして日々成長し続けることが、お客さまの安心につながるということです。大平さんがいてくれるから安心だよと言っていただける、そんな存在を目指してきました。
これからも、迷うことはあると思います。何が正しかったのかと、後悔することもあると思います。それでも、お客さまに寄り添うとはどういうことか、日々考え続けます。

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お互いに元気になれる、
「THE MUTUAL」な関係が理想。

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フフコク生命に2010年に入社した岡野藍(おかの あい)。何もかもが新鮮で毎日が楽しいという。その根源にあるのは、お客さまの存在だ。

岡野
お客さまに会うことで、元気をいただいています。何かうまくいっていない時ほど、ついついお客さまのところに足を運んでいます。時には、お客さまに悩みを聞いていただき、励ましていただくこともあります。わたしにとって、お客さまは元気というエネルギーをチャージしてくれる味方であり、とても身近な存在です。
身近な存在ですが、礼儀を持って接することを常に心がけています。目上の方であっても、18歳の若者であっても、分け隔てなく失礼のないように接します。相手を敬う気持ちがないと、わたしのことを信頼していただけません。信頼があって、はじめてお客さまが心を開いてくれるように思います。
長く出入りしている訪問先では、若い方が多く働いています。地方から単身で来られる方も多く、“千葉のお母さん”のように思ってもらえたらと、保険以外の相談にも応じます。相談してもらえることが嬉しく、少しでもお客さまの力になりたい、そう思っています。

入社以来、岡野が変わらずに大切にしてきたことは、お客さまに会いに行くこと。後輩のお客さまアドバイザーには、この気持ちを持ってほしいという。

岡野
コロナ禍をきっかけにオンラインでの面談も多くなりました。移動せずに、いつでも会うことができる。効率的で、とても便利です。でも、わたしは車で2時間かけても、お客さまに会いに行きます。もちろん、お客さまに「来ないでください」と言われなければですが(笑)。元気に働き続けてこられたのは、お客さまに「Face to Face」でお会いしてきたからこそ。対面でないと伝わらない想いやエネルギーがきっとあると信じています。
会いにいくことは、お客さまのためにも、わたしたちアドバイザーのためにも受け継いでほしいフコク生命のDNAです。そして、お客さまに寄り添うために欠かせないものです。顔を合わせるとお互いに元気になれる、そんな「THE MUTUAL」な関係をたくさんつくっていきたいです。
わたしがフコク生命で長く働けているのは、今までに出会ったお客さまがいてくれるからこそ。多くの保険会社の中からフコク生命を選び、わたしを担当にしていただき本当に感謝しています。

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お客さまにご恩を返す、それが私の使命。

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入社28年目の山口悦子(やまぐち えつこ)。生命保険の営業は向いていないと3ヵ月でやめることも考えた。しかし、現在まで働き続けることができたのは、お客さまに成長させてもらえたからだという。

山口
お客さまアドバイザーとして初めて訪問した先で、何をしてよいのかわからずに立っているだけの私に「どうしたの」と声をかけてくださったのが、最初にご契約をいただいたお客さまでした。そのお客さまをきっかけに、少しずつですが契約をいただけるようになりました。その訪問先には、今でも通い続けています。
まるで友達のようにあたたかく接してくれるお客さま。わたしが落ち込んでいる時には、「元気がないね」と声を掛けてくれます。お客さま同士が結婚されたときに、結婚式に呼んでいただいたこともありました。お客さまの人生の特別な瞬間に、他人であるわたしも立ち合わせていただけたことは、この仕事に携わっていなければ有りえない出来事です。このような貴重な経験をさせてくださったお客さまには、感謝してもしきれません。
フコク生命に入社した当時は人見知りで何もできなかったわたしが、今では「天性の仕事だね」と言っていただけるようになりました。でも、わたしが長く働き続けられたのは「天性の仕事」だったからではなく、お客さまに育てていただいたから。そのご恩をお返ししていくことが、わたしの使命です。
生命保険の仕事に終わりはありません。ご契約をいただいてから、お客さまとの長いお付き合いがはじまります。お客さまのお子さまに、ご加入していただくこともあります。何十年にもわたって、ご家族も含めお客さまの人生に寄り添うことが、生命保険の仕事だと思います。
ご契約いただいたお客さま、そのお子さま、そしてお孫さまの世代にわたって、ご恩をお返ししていきたいと思っています。それが、わたしにできるお客さまに寄り添うということです。

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大平さんがいてくれるから安心だよ、そう言っていただけるよう迷いながらも、何ができるかをとことん模索する大平。フコク生命で長く働けているのはお客さまがいてくれるからこそ、相談してもらえることが嬉しいから少しでも力になりたいという岡野。お客さまに育てていただいた、そのご恩をお返しすることが、私の使命だという山口。
お客さまへの向き合い方は異なるが、お客さまにとってかけがえのない存在でありたいという想いは一緒。そして、お客さまアドバイザーにとって、お客さまはかけがえのない存在だということ。あなたがいてくれるから。お互いにそう思える関係を、お客さまとの間につくること。それが、本当の寄り添うということかもしれない。
フコク生命の目指す「THE MUTUAL」とは、共感・つながり・支えあいをベースとした、次の100年に向け進化する次代の相互扶助のこと。寄り添うこと、その先に次代の相互扶助のカタチがある。わたしたちは、そう信じている。