保険お役立ちコラム
先進医療特約とは、先進医療による療養を受けたときの費用負担に備えられる特約で、医療保険やがん保険に特約として付加するものです。
先進医療特約の特徴について、詳しくは「先進医療特約とは?医療保険の先進医療特約についてその特徴を徹底解説」を参考にしてみてください。
「自分には関係なさそう」と感じる方もいるかもしれませんが、実際の先進医療実施件数や先進医療特約の加入者数、給付金の支払い事例を見ながら、本当に先進医療特約は必要ないのかを考えてみましょう。
厚生労働省によると、令和3年7月1日〜令和4年6月30日の間に先進医療が実施された件数は、「先進医療A」25,011件+「先進医療B」1,545件=合計26,556件でした。[注1][注2]
一部の内訳を見てみると、がん治療の「陽子線治療」は1,293件 、「重粒子線治療」は562件 、「家族性アルツハイマー病の遺伝子診断」は5件 でした。[注1]
数字を見ると、「意外に少ない」と感じる人もいるかもしれません。しかし、万が一先進医療が必要になった場合、費用が高額になるケースもあります。
例えば、先に述べた「陽子線治療」は1件あたり約269万円、「重粒子線治療」は1件あたり約316万円です。さらに、「高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術」は1件あたり約30万円でした。[注3]
ただし、上記は先進医療に限った費用です。通常の治療費や入院費は含まれていないため、先進医療を受けるにはより高額な費用が必要になります。
実際に実施されている先進医療の件数は意外と多くはないものの、先進医療を受けるとなると高額な費用が必要になることがわかりました。
では、先進医療特約に加入している人はどの程度いるのでしょうか?
フコク生命では、先進医療特約付加率は88.0%となっており、多くの方が先進医療特約に加入しています。
また、平成23年4月〜令和4年1月に先進医療給付金を受け取った人の、年代別割合で見てみましょう。
年代 | 先進医療給付金を受けた人の割合 |
---|---|
30代 | 5.2% |
40代 | 15.2% |
50代 | 29.3% |
60代 | 36.5% |
70代 | 12.4% |
フコク生命の先進医療給付金を受け取った人の割合は、60代がもっとも多く36.5%、次に50代が多く29.3%となっています。
先進医療特約の実際の支払事例としては、以下のようなものがあります。
この事例では、事故による脊椎損傷の先進医療にかかった費用70万円が、給付金として支払われました。若い世代でも、病気やケガとは無縁ではありません。とくに働き盛りの若い世代は、万が一の病気やケガで家族に負担をかけてしまう可能性も高くなります。
「自分は大丈夫」「先進医療を選ばなければよい」と考えるのではなく、万が一のときに先進医療を安心して受けるために、先進医療特約を検討してみてください。
そもそも、主契約となる医療保険やがん保険は「もしも」のときの保険であり、先進医療特約は先進医療などの高額な費用に対して「安心」を付加するものです。
通常、医療を受ける際は保険適用されている治療や検査、療養を選択しますが、患者が先進医療を希望し、医師がその必要性と合理性を認めた場合、先進医療が施行されます。そのため、「もしも」に備える保険として、先進医療特約は「安心」を準備できるものだと言えるでしょう。
また、医療は日々進歩しており、それにともなって先進医療も適宜見直しがされています。たとえば、「数年前に先進医療として認可された治療が、今は保険適用されている」なんてこともあります。反対に、新しい医療技術が開発され、先進医療として受けられる治療が増えることもあります。
先進医療特約は、主契約の保険期間途中で付加することができないケースもあり、もし途中で必要性を感じた場合は、一度主契約を解約してあらたに契約を結び直すなどの手間がかかります。また、その時健康状態に問題があれば、新たに契約できない場合があります。
そのため、医療保険やがん保険を検討するときは、先進医療特約について確認し、よく検討した上で契約しましょう。
2023年07月04日
資料請求・ご相談