責任投資原則(PRI)活動について

責任投資原則(PRI)とは

責任投資原則(PRI, Principles for Responsible Investment)とは、国連より提唱された行動原則です。同原則では、持続可能な社会の実現を後押しするために、ESG(環境:Environment、社会:Social、企業統治:Governance)課題を投資の意思決定プロセスに組み込むことなどが示されています。なお、同原則は以下の6原則から構成されています。

PRIの6原則

  • 1私たちは、投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込みます。
  • 2私たちは、活動的な(株式)所有者になり、所有方針と所有慣習にESG課題を組み入れます。
  • 3私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます。
  • 4私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるように働きかけを行います。
  • 5私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために協働します。
  • 6私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します。

※ESG課題とは

環境(Environment) 二酸化炭素排出などの地球温暖化、水不足・水質汚染、生物多様性、化学物質・廃棄物管理など
社会(Social) 人権問題、従業員の労働管理・安全衛生、製品・サービスの安全管理、地域社会に対する責任など
企業統治(Governance) 企業経営におけるガバナンス体制、コンプライアンス、適切な情報開示など

責任投資原則(PRI)への取組み

責任投資原則(PRI)の署名

当社は、国連の責任投資原則(PRI)の趣旨に賛同し、2016年3月21日に署名機関となりました。当該原則に則った投融資を行うことは、お客さまからお預かりしている大切な資金の収益性向上に資すると同時に、機関投資家としての責務をより一層果たしうるものと考えております。

ESG投融資に対する基本的な考え方

当社は、お客さまの利益を最優先とした資産運用を実践するとともに、生命保険業の公共性を踏まえ、資産運用を通じ社会的責任を果たしていくことに努めております。2016年3月には、責任投資原則(PRI)に署名し、受託者責任に反しない範囲において、投資の意思決定プロセスにESG課題を組み込んでいるほか、スチュワードシップ活動においても、ESG課題をテーマの一つとし、投資先企業との対話などに注力しております。2020年6月には、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言へ賛同しました。今後も、気候変動を含む社会の持続可能性に影響を及ぼす様々な課題に対する問題意識を持ってESG投融資やスチュワードシップ活動の取組みを推進し、収益性の確保という受託者責任を果たしつつ、持続可能な社会の実現への貢献を目指してまいります。

PRIの6原則 当社の取組み
1. 投資分析と意思決定のプロセスにおけるESG課題の組込み 「資産運用の基本原則」において、受託者責任に反しない範囲において、投資の意思決定プロセスにESG課題を組み込むこととしています。
2. 活動的な(株式)所有者としての所有方針と所有慣習へのESG課題の組入れ 「議決権行使についての方針」のもと、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスなどの観点を踏まえた議決権行使を行うこととしています。
3. 投資対象の主体に対しESG課題について適切な開示を求める スチュワードシップ活動において、対話のポイントとしてESG課題を組み入れ、投資先企業との対話に努めることとしています。
4. 資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるよう働きかける ホームページなどを通じて当社における責任投資原則(PRI)に関する活動を紹介しています。
5. 本原則を実行する際の効果を高めるための協働 PRI署名企業が参集する会合に参加し、署名会社間の意見交換などを通じて、責任投資原則(PRI)に関する活動の推進を図っています。
6. 本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関する報告 責任投資原則(PRI)に関する活動状況については、ホームページなどにおいて、基本的な考え方や具体的な取組事例を公表しています。

ESG投融資手法および主な取組事例

テーマ型投融資

環境問題を含む社会的課題の解決につながるテーマを持った資産等への投融資に取り組んでおります。

子どもの教育支援への取組み

2020年9月に世界銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施しました。債券投資を通じて、コロナ禍における教育支援の重要性を発行体と投資家が共に提起する世界初の案件です。調達された資金は、トルコにおける新型コロナウイルス感染症拡大に対する教育分野の迅速な対応をサポートすることなどに充てられます※1

気候変動問題への取組み

© IDB

2021年2月に米州開発銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施しました。調達された資金は、ホンジュラスにおける適切な森林管理やアグロフォレストリー※2の導入などに充てられます。

プライベートエクイティ投資を通じた社会、環境へのインパクト投資

2020年12月にプライベート・エクイティ・インパクトファンドへの投資を実施しました。当ファンドでは、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)が目指す社会の実現に向けて、持続可能な成長と雇用の促進、ヘルスケアの改善、男女平等への貢献、気候変動とエネルギー需要への対応、環境保護などに貢献する未公開企業を投資対象とし、経済的リターンと社会的リターンの両立を目指しています。

ESGファンド投資を通じたがん治療研究への貢献

2020年1月にオンコロジー・インパクト・グローバル株式ファンドへの投資を実施しました。当ファンドでは、がんの診断と治療方法の開発を幅広く支援し、がん治療を大きく変える画期的なイノベーションに取り組む企業への投資を行うとともに、運用報酬の10%をがん研究機関に寄付することで、がん研究への直接的な支援を行います。

障がい者支援への取組み

© World Bank

2020年1月に世界銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへの投資を実施しました。債券投資を通じて、障がい者支援の重要性を発行体と投資家が共に提起する世界初の案件です。調達された資金は、インドにおける障がいのある人のための職業訓練プロジェクトなどに充てられます※1

※1 世界銀行がサステナブル・ディベロップメント・ボンド発行により調達した資金は、前記を含む世界銀行のプロジェクトへの融資全体を支えています。
※2 アグロフォレストリーとは、樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業

リサーチへの組込み

国内株式について、銘柄選定の際、PRI署名機関でESG評価にかかる豊富なノウハウを有する子会社の富国生命投資顧問より提供されるESGスコアに基づくスクリーニングを実施しているほか、スチュワードシップ活動において把握したESG情報も投資判断の要素に含めております。また、一部の債券についてESG情報に基づくスクリーニングを実施しております。

スチュワードシップ活動を通じた取組み

スチュワードシップ活動において、ESG課題を主な投資先企業との対話の主要なテーマの一つとしているほか、コーポレート・ガバナンスやコンプライアンスなどの観点を踏まえた議決権行使を行っております。

環境に配慮した不動産投資

省エネルギーと環境に配慮した不動産投資を実施しております。
<主な事例>
・札幌フコク生命越山ビル
当ビルは、米国の環境性能評価システムLEEDにおいてゴールド認証、㈱日本政策投資銀行のGreen Building認証制度において4つ星認証、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)においてCASBEE札幌Aランクをそれぞれ取得しています。

フコク生命グループとしてのESG投融資の推進

当社は海外現地法人やPRI署名機関である富国生命投資顧問と連携し、フコク生命グループ一体となってESG投融資を推進しております。
<主な事例>
・富国生命投資顧問より提供されるESGスコアの国内株式投資への活用
・富国生命投資顧問が運用するアジア株ESGファンドへの投資
(同社が長年培ってきた国内株のESG評価に関するノウハウを活かし、アジア各地域企業のESG への取組みに着目したファンド)
・富国生命インターナショナル(英国)がアドバイザーを務めるESGファンドへの投資

Signatory of:PRI Principles for Responsible Investment

(C)1976, 2018 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. G592282