当社は2020年6月に、金融安定理事会により設置された気候関連財務情報開示タスクフォースの提言(以下、TCFD提言)への賛同を表明しました。TCFD提言への賛同は、気候変動問題の重要性を認識したうえで、安心で持続可能な社会の実現を目指す当社の姿勢を表明するものです。
サステナビリティワーキンググループにて、気候変動問題を含むSDGs取組状況のモニタリングを行い、取締役会に報告しております。
また、当社は、「事業への親和性」、「ステークホルダーへの影響度」の観点から、「気候変動含む環境問題への取組み」を優先取組項目の1つとして設定し取り組んでおります。
気候変動関連リスクの適切な管理を通じて、収益の下振れを抑制するとともに、収益獲得の機会としても活用してまいります。
【リスク】
地球温暖化に伴う台風や洪水などの自然災害の発生による保険金等の支払増加や、平均気温上昇に伴う蚊を媒介とする熱帯性感染症などの発生および熱中症患者の増加による疾病罹患率・死亡率の上昇(物理的リスク)
低炭素・脱炭素社会への移行に伴う政策変更や技術革新などによる投融資資産の価値の毀損(移行リスク)
気候変動問題の主因である温室効果ガスの排出削減に取り組まないことによる評判の悪化(風評リスク)
【機会】
気候変動がもたらす様々なリスクによる保障ニーズの増加
気候変動問題の解決に資する企業やプロジェクトへの投融資による運用収益の獲得機会の増加
減災などの取組みによるステークホルダーからの評価の向上
地球温暖化および大規模水害に伴うリスクをエマージングリスクとして特定し、発生の可能性と影響度の評価を行い、統合的リスクの観点で管理しております。
【物理的リスク】
平均気温の上昇による熱帯感染症の流行および熱中症患者の増加についてシナリオテストを実施し、保険金および給付金の増加額の定量的評価を行い、財務への影響を確認
大規模水害(高潮および洪水)について営業拠点ごとのリスクを5段階で評価
【移行リスク】
低炭素・脱炭素社会への移行に伴う政策変更や技術革新などにより生じる信用リスクや市場リスクの適切な管理とその高度化
当社は、気候変動問題の解決に向けて、事業活動および運用ポートフォリオにおける温室効果ガス(以下、GHG)排出量について、2030年度中間目標、2050年度のネットゼロを最終目標として設定しております。
【生命保険事業者】
GHG排出量実績(富国生命グループ)
【機関投資家】
GHG排出量実績(富国生命単体)
GHG排出量実績は、株式会社サステナビリティ会計事務所による第三者保証を受けております。