健全性の基準を満たしているか判断するための各指標についてご案内いたします。
ソルベンシー・マージン比率とは、大災害や株価の大暴落など、通常の予想を超えて発生するリスクに対する「支払余力」を示す、行政監督上の指標のひとつです。
1,215.3%(フコク生命単体:1,182.8%)
2025年度上半期末の連結ソルベンシー・マージン比率は、前年度末比67.9ポイント上昇の1,215.3%となりました。
健全性のひとつの基準である200%を大きく上回り、引き続き高い健全性を維持しております。

ソルベンシー・マージン比率のほかに、監督当局が保険会社の健全性を判断する指標のひとつとして、「実質純資産額」があります。これは、時価ベースの資産の合計から、負債(資本性の高い価格変動準備金や危険準備金などを除く)を差し引いて算出するものです。この金額がマイナスになると、実質的な債務超過と判断され、業務停止命令などの対象となることがあります。
1兆9,831億円(フコク生命単体:2兆839億円)
2025年度上半期末の連結実質純資産額は、前年度末比482億円増加の1兆9,831億円となりました。

2025年度から新しい健全性指標が導入されます。これは国際ルールに合わせた国内ルールの見直しによるものであり、国内すべての保険会社が対象となります。新しい健全性指標は「経済価値ベースのソルベンシー比率」または、ESR(Economic Solvency Ratio)と呼ばれ、ESR100%が規制上の最低水準となります。
詳細はこちらをご確認ください。
260.9%(フコク生命単体:258.4%)
2025年度上半期末の連結ESRは、前年度末比13.7ポイント上昇の260.9%となりました。

含み損益とは、帳簿価額と時価との差額のことをいい、その値がプラスの場合、含み益といいます。また、逆にマイナスの場合、含み損といいます。
時価が帳簿価額を上回る場合に資産を時価で売却すれば、売却益が得られることから、有価証券と不動産の含み益は、さまざまなリスクに対する備えの機能を持つといえ、その一部はソルベンシー・マージン総額に算入されます。
9,629億円
2025年度上半期末の有価証券・不動産の含み益は、前年度末比10.3%増加の9,629億円(そのうち有価証券は7,739億円、不動産が1,890億円)となりました。
