フコク経済情報

2025年10月号の「フコク経済情報」から、一部を抜粋してお届けします。

国内外経済の動向

日本経済は今後も緩やかな成長を見込む

ポイント

  1. 1.

    日本の2025年4~6月期の実質GDP成長率は、輸出や設備投資が堅調に推移し、5四半期連続のプラスとなった。

  2. 2.

    今後について、日本経済は、引き続き緩やかに成長すると見込まれる。個人消費は、食料価格の高騰の一服と緩やかな円高の進行などで物価上昇率が低下するとの見通しのもと、人手不足を背景に実質賃金の安定的な増加が実現していくため、持ち直しが続くだろう。

  3. 3.

    設備投資は、AIの活用を含むデジタル化の推進や人手不足への対応に向けた投資を中心に増加が続くだろう。

アナリストの眼

自社株買いが支える日本株式市場

ポイント

  1. 1.

    トランプ関税の影響が業績の下押し材料と懸念される中で、日本株は最高値を更新した。

  2. 2.

    主体別売買動向を分析すると事業法人の買い越しが続いている。政策保有株式の売却があることを踏まえても、自社株買いの勢いの方が強い。

  3. 3.

    今年も自社株買いは過去最高ペースで進捗。ROE(自己資本利益率)の水準が低く、今後も自社株買い拡大の余地はある。

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