マンスリーエコノミックレポート

2019年4月号のマンスリーエコノミックレポートをお届けします。

国内外経済の動向

レンジ相場が続くドル円レートの今後

ポイント

  • 1.FRBの金融政策正常化に対する慎重姿勢への転換により、これまでのような日米金利差拡大による円安圧力は期待しにくくなっており、円高リスクは高まっている。
  • 2.円高が進行した場合、金融緩和長期化による副作用への警戒感が根強いなか、日銀が円高阻止に繋がる実効性のある追加緩和措置を打ち出すのは難しいだろう。
  • 3.過去の消費増税時には円安が進む傾向があったが、今回増税時の消費者物価の上昇は限定的とみられ、これを直接の背景とする円安圧力は小さいと考えられる。
  • 4.ドル円レートは引き続きレンジでの推移を見込むものの、リスク要因が山積するなか、想定以上の世界経済の減速とそれに伴う金融資本市場のリスクオフ化に備えることが肝要であろう。

アナリストの眼

日本における世帯間格差の拡大

  • 1.世帯間の収入格差を示すジニ係数は上昇傾向にある。高齢者世帯の増加の影響が大きいものの、非正規雇用者数の増加も寄与しているとみられる。また、近年の女性・高齢者の労働参加率の上昇により、世帯間の収入格差は広がり続けると考える。
  • 2.世帯年収の格差が消費動向に表れており、特に子どもの教育費についてはそれが顕著である。
  • 3.親の収入格差が子どもの教育格差さらには収入格差につながる連鎖を断ち切るべく、政府は子どもの教育格差是正策に注力する必要があろう。

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