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Interview

絶対の正解がないなかで
保険収支を予測し、
経営方針の策定に貢献する。

主計部 保険計理グループ
2012年入社/理学部卒
※所属は取材当時のものです

現在の仕事

生命保険の収支予測

入社動機

大学で専攻した数学の知識を活かすべく、アクチュアリーを視野に金融業界を志望。接した職員がフレンドリーで、自然体で選考に臨めたことからフコク生命への入社を決めた。

多様なファクターを踏まえながら
保険商品の収支を予測する。

所属部署のミッションと、
ご自身の役割について教えてください。

会社全体の収支を予測し、現状と予測をもとに必要な対策・方針を定めるのが主計部のミッションです。私が所属する保険計理グループでは、フコク生命の保険商品を対象に、お預かりする保険料やお支払いする保険金などから収支を予測しています。この際、確率や統計の手法を用いて将来のリスクを想定しながら予測するのがアクチュアリーの職務になります。保険商品の収支予測は、死亡や入院、途中解約の確率など、商品開発時に想定したファクターのほか、コロナ禍の影響のように、開発時には想定外だった要素も踏まえる必要があります。算出のための前提条件の設定、進捗管理、部下が作成した資料のチェックなどが、グループ内における私の主な業務です。

どんな要素をどの程度踏まえるべきなのか、判断が難しそうですね。

将来予測の方法論に絶対の正解はありませんから、難しさはつきものです。私たちが予測した結果は、資料にまとめて経営陣に提出しますが、前提条件を修正した上でのやり直しを求められることも少なくありません。ただし、こうした苦労が多いぶん、考えに考え抜いた方針が経営陣に受け入れられた際は、達成感が大きいですよ。また、絶対の正解がないということは、自身で方針や条件を設定できることを意味します。これはアクチュアリー業務の醍醐味でもあると受け止めています。

新たなリスク計測モデル作成で、アクチュアリーとして幅を広げる。

印象に残っている経験はなんでしょう?

予測を超えたリスクが発生した際に、保険会社がどれくらい支払い能力があるかを示す指標として「ソルベンシー評価」があります。このモデル策定の一環として、数年前に「リスク計測モデル」の作成に従事しました。従前のフコク生命では想定していなかった、大型地震やパンデミックなどの甚大災害リスクも含めて考えることになったのです。100年前まで遡って死亡者数を調べたうえで、南海トラフ地震が発生した場合の予測につなげるなど、コンサルティング会社に助言をもらいながら進めていきました。自社のリスク計測モデルに、ゼロベースで新たなファクターを盛り込む機会はあまりないので、貴重な経験になりました。自分のなかで「数学的に正しい」という確信があっても、計算根拠を周囲に理解してもらわなければ意味がなく、また、運用を視野に計算法をできるだけシンプルにする必要があるなど、アクチュアリーに求められる姿勢について認識を深められました。

世界にも目を向け、
先進的な考え方に触れる。

国際会議にも参加なさったそうですが。

日本アクチュアリー会の資格試験に合格したので、次の課題としてアクチュアリー国際会議に参加し、日本の気候変動リスクとリスク管理をテーマに論文を発表しました。特に参考になったのは、他の参加者の発表の方法やビジュアルの使い方です。英語力がつたないので、あまり複雑だと即座に理解できません。そのぶん「できるだけ要約して話したほうが伝わる」「言葉だけでなく、図版化したほうが理解してもらいやすい」などというノウハウを学べました。なお、これまではコロナ禍の影響でリモート参加でしたが、次回は各国のアクチュアリーが米国に集まって開催される予定です。交流を深めて人脈をつくり、海外の先進的な考え方やノウハウを採り入れたいですね。そのうえで、吸収した知見を社内に還元したいと思っています。

これから挑戦したいこと

入社以来、長く主計部に在籍していますが、アクチュアリーとして活躍できる部署は、社内にたくさんあります。生命保険数理に限らず、幅広いリスクを対象にするリスク管理統括部や、リスクを踏まえたうえでどれだけ保険料を抑えられるかを考える商品開発などに挑戦してみたいですね。また、現在は株式や為替の変動リスクは主計部で担当していますが、財務の知識があれば、より的確に予測できるはずです。財部部門に在籍しながら、アクチュアリー業務に携わる道を切り拓きたいとも思っています。

HOLIDAY

オフのすごし方

仕事が終わったらなるべく早く家に帰って、家族との時間を大切にしています。家事や育児も、積極的に取り組むようにしていますね。あと、未経験なのですが、演奏してみたいという想いが高じ、昨年、トランペットを購入しました。時間を見つけては練習しています。いずれは、同好の士とバンドを組んでジャズ演奏を楽しみたいと思っています。

WORKSTYLE

働き方の工夫

以前、部門の取組みを振り返るために保管されているファイルを閲覧した際、根拠や経緯がよく分からないケースが多いと気づきました。異動が多いことを考えても、誰が見ても分かるような記録が大切です。自身の頭の整理にもつながるので、取組み内容や判断の根拠をしっかり記録するよう心がけています。