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Project

100周年プロジェクト
「THE MUTUAL」

次代の相互扶助を考える、
フコク生命ファンの拡大へ

2023年11月、フコク生命は創業100周年を迎えた。その節目の年に向けて、2018年より「100周年プロジェクト」が始動した。プロジェクトのコンセプトに据えられたのが「THE MUTUAL」 (ザ・ミューチュアル)という言葉だ。これは生命保険の根幹の精神である「相互扶助」のこと。創業100周年に向けて、これからの相互扶助をより多くのお客さまや地域の人たちとともに考えていくことがプロジェクトの基本スタンスだった。ここでは当時、営業所長からプロジェクトの事務局担当に抜擢された総合企画室 牛窪の取組みを通じて、「100周年プロジェクト」の全容を追った。

KAZUYUKI USHIKUBO

総合企画室 調査役
2009年入社/法学部卒
※所属は取材当時のものです

入社から計9年半、営業所長を務め、その間つねに、トップクラスの実績を残す。2021年、「100周年プロジェクト」の事務局担当として総合企画室に着任した。

Phase.1

フコク生命を広く発信するために、
風穴を開ける、新しい風を吹かせる。

2018年、総合企画室で創業100周年に向けたプロジェクトの検討がスタートした。そこで最大のテーマとなったのが、プロジェクトのコンセプトである。単に100周年を祝うものでなく、次の100年(NEXT100)に向けて何を打ち出し、何を目指していくのか。その議論の中で浮上したのが「THE MUTUAL」=「相互扶助」という言葉だった。生命保険は、多くの人の助け合いで成り立っており、相互扶助とは生命保険の仕組みそのものだ。2000年に保険業法が改正された影響で、多くの生命保険会社が「株式会社」への転換を図っているが、フコク生命は創業以来大切にしてきた相互扶助の精神を、次代にも継承することを宣言。その思想をプロジェクトのコンセプトに掲げた。そして、それを具現化するために「NEXT100 分科会」が発足、全職員からメンバーを募集した。手を挙げた一人が、当時京浜営業所の営業所長を務めていた牛窪だった。2019年のことである。

「フコク生命をもっと多くの人に認知してもらい、フコクファンを増やすためには、お客さまアドバイザーの頑張りやマンパワー、人のポテンシャルだけに依存するのでなく、新しいアクションを起こす必要があると思っていました。100周年のプロジェクトは、その絶好の機会だと思ったのです。風穴を開けられるのではないか、新しい風を吹かせられるのではないかと」

Phase.2

物事を動かし、変える。
コーポレートメッセージの刷新へ。

「NEXT 100 分科会」のメンバーに手を挙げたのは当初約100名。その後、プロジェクトの盛り上がりと並行して、現在は約500名が参加している。分科会は12チームからスタートした。牛窪が所属した分科会は「CI(コーポレートアイデンティティ)・VI(ビジュアルアイデンティティ)」チーム。牛窪は、100周年を節目に「新しい社歌」を作ることを秘かに考えていた。牛窪独自の発想であり企画である。また、コーポレートメッセージの刷新もチームの重要なテーマだった。しかし、想いだけでは物事は動かない。

「物事を動かす、変えるということは、とてつもない熱量が必要で、常に賛否の声がありました。常勤取締役会で承認を得ることや、働く職員の声をヒアリングしながら、プロジェクトを進めました。その中でコーポレートメッセージを『すてきな未来応援します』から、相互扶助を具現化したセンテンスでもある『人と人の間に フコク生命』に変えたことは、プロジェクトを前へ進め、社内にプロジェクトを浸透させる大きな力になったと思います」

分科会の数だけコンテンツもある。これらを取りまとめる事務局は、総合企画室に設置された。総合企画室は、フコク生命の今後の方向性を指し示し、その実現のための戦略を企画立案・実行する、いわば羅針盤的なポジションだ。牛窪の「CI・VIチーム」での活躍が経営陣の目を引き、2021年4月、牛窪は前任者から引き継ぎ、プロジェクトの事務局担当にアサインされた。ここから牛窪はプロジェクト全体を牽引する立場となった。

Phase.3

大きな反響を呼んだ、「いいWho & Who」
願いは叶う、45年ぶりに「新社歌」誕生。

プロジェクトのコンテンツは多岐にわたるが、事務局担当となった牛窪がまず着手したのが、『「いいWho & Who」~100年先もつながっていく、だれかとだれかのいい関係~』の取組みだった。創業記念日である11月22日が「いい夫婦の日」であることにちなんだ活動だ。夫婦にとらわれず、友人や知人など、様々な人たちとの大切な思い出エピソードを募集するというもので、相互扶助をベースに、人と人との関係性の大切さにフォーカスし発信する。昨年は、1万件以上のエピソードが集まるなど、大きな反響を呼んでいる。牛窪は「いいWho & Who」というフレーズをブランディングへ展開していきたいと考えている。

牛窪の企画でもある「新社歌」を作る取組みにもGOサインが出た。歌詞を職員から募集、2,000件以上が集まった。そして牛窪の営業所長時代以来の知人であるシンガーの松山優太さん(from JULEPS)に、歌詞のフレーズを紡いで、楽曲の制作を依頼。最終的に投票で選ばれた3曲を、牛窪が社長室にてアカペラでプレゼンし、社長の耳にも入れた。そして社内投票で新社歌が決定した。タイトルは「THE MUTUAL SONG」。45年ぶりの新社歌の誕生だった。ミュージックビデオも制作し、出演者はみな職員。動画サイトでも公開している。

https://www.youtube.com/watch?v=luMFzmvbT-U

「願いは叶う、ということを実感しました。社歌を変えることに少なからず反発もありましたし、果たして新社歌を制作することが、『THE MUTUAL』というコンセプトと、どうつながるのかという疑問の声もありました。私は元々楽器演奏も含めて音楽が好きで、音楽の力を信じています。新社歌が『フコク生命っていいね』と当社に関わる人と共感し合えるツールになればと思っています」

Phase.4

圧倒的熱量を武器に、
空気を読まずに突き進んでいきたい。

「THE MUTUAL Art for childrenおやさいクレヨン」の取組みも全国に波及している。フコク生命は2012年から障がいのある子どもたちのアート制作を応援する活動として、本社ビル内に作品を展示する「すまいる・ぎゃらりー」を開催してきた。これら作品を「おやさいクレヨン」のパッケージデザインに採用、子どもたちと社会がつながるお手伝いをしていこうという想いを込めたコンテンツだ。「おやさいクレヨン」は、収穫の際に捨てられてしまう野菜の外葉などを原材料としており、口に入れても害はない。全国の支社を通じて、全国の自治体や保育園、NPO団体に寄贈。多くの地方の新聞社に取り上げられた。他にも、相互扶助をベースとした多彩な活動がコンテンツ化されている。

「フコク生命の良さをより多くの方に知っていただくこと、フコク生命の存在感を世にアピールしていく中でより共感の輪を広げていくこと、そしてフコク生命に関わる方々と共にワクワクできる取組みを進めていくこと。それによってフコク生命ファンを増やしていくことが、プロジェクトの目的です。2023年12月に開催予定の100周年記念式典※でプロジェクトは節目を迎えますが、プロジェクトは形を変えても継続していくことが重要だと思っています」

牛窪は事務局運営以外に、「THE MUTUAL ポエム」をメンバーにメールで発信、公認アンバサダーである俳優・斎藤工さんと並び、独自のコスチュームで非公認アンバサダーとして活動。さらに社史とは別に、ヒストリーではなく人にフォーカスしメモリーを築く「社史外伝/FUKOKU WAY」の制作、プロジェクトの全国的拡大・普及を図るため、全国の支社を訪問等々、圧倒的熱量で「THE MUTUAL」を熱く発信し続けている。

「良い意味で、空気を読まずに突き進んでいきたい」――牛窪のその想いがプロジェクトを前進させ、確かな成果を生み出すに違いない。

※2023年12月2日に100周年記念式典を予定通り開催いたしました

プロジェクトを通じて、
ブレずに貫いたこと

今回のプロジェクトに限ったことではありませんが、常に目指してきたこと、思ってきたことは、自分が関わった場に「爪痕を残す」ということでした。それは今後も変わらないと思っています。結果として「爪痕を残す」というのは、その場で自分の存在意義を明確に示すことであり、そのためには高い熱量を持続させる必要があります。その熱量が周囲へ波及していくことで成果が生まれ、関わった人がハッピーになる、そう確信しています。「100周年プロジェクト」においても、確かな爪痕を残していきたいと思っています。もちろん、すべては、フコク生命ファンを増やす、ただそのためだけに。